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2014年10月19日 (日)

小渕経産相の政治資金収支報告書の摩訶不思議さ

小渕優子経済産業大臣関連の政治団体が05年から主催している【観劇会】の収支の乖離が野党の追求の標的となり、納得のいく説明ができないと判断した小渕大臣は20日にも辞意を表明する見通しだ。
野党の追及の対象となっているのは時効とならない10年~12年分の4つの政治団体の政治資金収支報告書の内容である。
今年の10月8日に実施された東京都中央区日本橋浜町の明治座での【観劇会】の参加者(小渕優子後援会女子部の行事なので参加者は全員女性)の証言によれば、バス27台を連ねて約1000人が参加している。参加費は例年1万2000円である。参加者は例年ほぼ同数であるという。
複数の参加者の証言から参加費は毎年約1200万円である。ところが【小渕優子後援会】の観劇会の収入は10年が約379万円、11年が約369万円である。2年間の差額の約1600万円超は裏金と化したと理解すべきであろう。第46回衆院選が行われた12年にいたっては収入は記載されていない。
【朝日新聞デジタル】は小渕大臣の政治団体の不明朗な収支に関して10月15日深夜、『小渕優子経済産業相が関係する政治団体が、2010年と11年に支援者ら向けに開いた「観劇会」で、費用の一部である計約2600万円を負担していた疑いがあると、16日発売の週刊新潮が報じることがわかった。専門家らは、事実ならば有権者への利益供与を禁じた公職選挙法違反の可能性があると指摘している。
政治団体は「小渕優子後援会」と「自民党群馬県ふるさと振興支部」。政治資金収支報告書によると、後援会は観劇会の収入として、10年に約373万円、11年に約369万円を記載した。一方、後援会と同支部は明治座(東京都中央区)に「入場料食事代」として、10年に約844万円ずつを支出。11年も後援会が約849万円、同支部が約847万円を支出した。政治団体側が、差額にあたる約2643万円を負担した形になっている。』と配信している。
丹念に読めばすぐに疑惑が発覚するような【政治資金収支報告書】を提出したのかという疑問が残る。察するところこうした報告書を提出せざるを得ない事情が小渕大臣が関係する政治団体にはあったのであろう。
小渕氏は急逝した父親の小渕恵三元首相の後継者として2000年に行われた第42回衆院選似26歳の若さで立候補し、16万票を超える得票で次点に13万票差で圧勝した。以後、5回連続で10万票に近い票差で当選を重ねてきた。圧勝の原因は父親の地盤と豊富な政治資金を受け継いだからだ。
父親の政治資金管理団体【未来産業研究会】を引き継いだがその時残されていた1億6千万円のうち相続税を支払った残りの一億2千万円が政治資金として小渕優子氏が新に設立した同じ名称の【未来産業研究会】に振り込まれている。その資金は年々先細りして減少している。清治家として実力の備わっていない若い女性に政治献金するほど企業は甘くはないのだ。
小渕氏の選挙区は群馬5区で世界遺産の登録を認められた富岡市(人口約5万人)、安中市(人口約5万9千人)、渋川市(人口約7万9千人)などの人口減が進んでいる中小都市が含まれている。つまり市を支える産業はないのだ。個人後援会で成り立っている【小渕優子後援会】で毎回15万票を超える票を得るには利益供与が最も手っ取り早い方法で、その中でも現金供与が最も確実なである。
これは筆者の想像であるが不明朗な支出は現金供与を隠蔽するために行われたのであろう。そしてこの風習は地方の中核都市以上の規模の選挙区では効果はないので行われていないが地方の選挙区では今でも悪しき風習として残っている。皮肉な見方をすれば有権者が投票せざるを得ない候補者がほとんどいないという裏返しとも言えるのだ。   (おわり)

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