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2014年8月 8日 (金)

成長産業の期待を担う燃料電池車購入に2~300万円の補助金

【トヨタ】は二酸化炭素を全く排出しない、「究極のエコカー」の水素を燃料とする【燃料電池車】(Fuel Cell Vehicle)に関して6月25日、その販売開始の時期、価格の目安などを発表した。【トヨタ】はアメリカ市場では既に燃料電池車のレンタル販売を手がけ、同業他社に一歩先んじている。「早いもの勝ち」を地で行く作戦に打って出たのであろう。
【燃料電池車】は自動車産業ばかりでなく新たに水素製造業やリチウムイオン電池製造業に飛躍的な需要をもたらすので近未来の【成長産業】と政府も大いに期待しているのである。
【燃料電池車】(FCV)を【成長産業】に育て上げるには量産体制に入るまで【購入者】の負担を軽減するために補助金を支給するのが一般に採られる政策だ。
【ヨミウリオンライン】は8月7日朝、『政府は、水素で走る次世代エコカー「燃料電池車」を購入した場合、1台200万~300万円の補助金を支給する方針を固めた。
燃料電池車の一般発売に合わせ、年内にも始める。燃料電池車の普及を後押しし、関連技術などの分野で世界をリードしたい考えだ。
燃料電池車は「究極のエコカー」とも呼ばれ、トヨタ自動車が年内にも4人乗りのセダンタイプを700万円程度で発売するほか、ホンダが2015年、日産自動車が17年の発売を目指している。
政府は、電気自動車など次世代自動車向けの補助金として、今年度300億円の予算を確保しており、支給対象に燃料電池車を追加する。補助金の額は、クルマ本体や燃料となる水素の価格が決まり次第、確定する。経済産業省は15年度予算の概算要求にも引き続き、次世代自動車の補助金を数百億円程度盛り込む方針だ。』と配信している。
【FCV】には2つの課題がある。燃料となる水素を如何にすれば廉価で提供できるかという課題とリチウムイオン電池の価格を下げるという課題だ。
というのは【水素】は自然界では採取できないからだ。製鉄所などで副次的に発生する水素を使用するか、水の電気分解や天然ガス(炭化水素)の改質によって生産することになる。水素の価格とその他水素の貯蔵タンクの費用を加えて、ガソリン価格と同程度の価格でなければFCVの普及は覚束ない。
【リチウムイオン電池】の製造に関しては、旧三洋電機の独壇場であったが、三洋が破綻したため【パナソニック】が【リチウムイオン電池事業】だけを受け継いだ。【パナソニック】は昨年秋、電気自動車の大手【テスラモーター】(アメリカ}と【GM】から7000億円相当の製品を受注した。【トヨタ】からも受注が確実視されているので価格面では【パナソニック】に太刀打ちできる企業は現時点では存在しないであろう。
電機産業界では【リチウムイオン電池】は次世代の主力製品と言われているが、【三星電子】と【LG】の韓国企業がスマートフォンに集中して先行投資を怠ったことが災いして完全に【パナソニック】を中心とする日本勢に遅れをとっている。そのスマートフォンも中国企業の価格攻勢に韓国勢は顔色なしである。先月の中国市場で中国企業が販売台数で【三星電子】を抜いてトップにたったという。
トヨタのFCVへの補助金は国と地方自治体合わせるとおそらく300万円に達することになりそうである。300万円が実現すれば購入価格は実質的には700万円-300万円=400万円となり、【レクサス】並になり、買い易くなるのは必定である。   (おわ

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