« 議員の資質の劣化を防ぐ手段はないのか(号泣県議の事例) | トップページ | 新成長戦略は日本経済の救世主となりうるのか »

2014年7月 6日 (日)

民主党は野党第一党の責任を自覚せよ

一つの政党の中に様々な、考えの違う議員が所属しているのは決して悪いことではない。幅広い観点から問題を提起し、議論を深めることが可能だからだ。しかし、最も肝要なことは政党内で喧々諤々と議論した末に一度(ひとたび)コンセンサスが形成されたならば、たとえ、不満が残ってもそれに従うという政治風土を与野党を問わず、各政党が作り上げることである。
この政治風土が完全に根付いているのが戦後約70年間の内、約55年間政権を担ってきた自民党である。自民党以外の政党で党の機関決定に忠実に従うのは公明党と共産党であろう。但し、この両党は国民に開かれた政党とは言い難い。
ところで、重要な政治課題について激しい議論だけは行われるのであるが党内合意の形成が遅々として進まないのが野党第一党の【民主党】だ。今回の憲法の解釈変更による【集団的自衛権行使容認】に関しても相も変わらず党内のリベラル派と保守派の間で不毛な議論を繰り返している。
民主党内でリベラル派(左派)と考えられているのが、自治労(全日本自治体労働組合)や日教組など旧総評系労働組合出身者が多い前衆院議長の横路孝弘氏を中心とする【横路グループ】、菅元元首相が率いる【菅グループ】や生方幸夫氏が所属する【リベラルの会】などである。【リベラル派】は護憲派であるので【集団的自衛権行使容認】には当然のことながら反対である。
それに対して前原元外相の派閥【凌雲会】や野田前首相の派閥【花斉会】などの保守派は部分的容認に賛成の立場だ。現在の民主党の主導権を握っているのが【リベラル派】なので野党再編問題も加わり意見の統一がができない【決められない政党】から民主党は抜け出せない状態なのである。
【時事ドットコム】は7月5日午後、『民主党が集団的自衛権行使をめぐり、いまだ明確な方向性を打ち出せないでいる。安倍政権が行使容認を閣議決定したのを受け、海江田万里代表ら執行部は政権との対決色を強めようと腐心する中、党内の反対、容認両派が駆け引きを展開。関連法案の審議が想定される秋の臨時国会までに意思統一できる見通しは立っていない。
 両派は4日夜のBS日テレの討論番組で火花を散らした。反対派の生方幸夫衆院議員が「憲法9条があるのに、解釈を変更して集団的自衛権を認めることはできないと全党で決めた」と強調すると、渡辺周幹事長代行は「解釈変更はあり得る。現実の中で判断していく」と行使容認に理解を示した。
 同党は3月、「行使一般を容認する解釈変更は許されない」「変更の余地は否定しない」と併記した玉虫色の見解を策定したが、行使の是非についての判断を避け続けている。これを生方、渡辺両氏はそれぞれ都合よく解釈し、180度異なる主張をぶつけ合った格好だ。
 党をまとめる立場にある海江田氏は「与党の密室談合」と手続き面の批判に的を絞ってきた。しかし、世論調査で反対意見が強いことも意識し、1日の閣議決定後は「専守防衛を逸脱している」と中身の批判にも踏み込んだ。』と配信している。
民主党は賛成にしろ、反対にしろ党内の意思を統一すべきであろう。その上で、野党再編で野党第一党としての存在感を発揮しなければならない。海江田代表は代表続投と自らの次期衆院選の当選だけを考えている情けない党首としか筆者の眼には映らない。   (おわり)

|

« 議員の資質の劣化を防ぐ手段はないのか(号泣県議の事例) | トップページ | 新成長戦略は日本経済の救世主となりうるのか »

9政局」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 民主党は野党第一党の責任を自覚せよ:

« 議員の資質の劣化を防ぐ手段はないのか(号泣県議の事例) | トップページ | 新成長戦略は日本経済の救世主となりうるのか »