« 拉致問題解決に向け一歩前進 | トップページ | 中国経済の黄金期は過去のもの »

2014年6月 1日 (日)

永田町に吹き出した【解散風】

永田町に【解散風】が吹き出した。原因は【集団的自衛権行使容認】という上昇気流の「自民党低気圧」と【集団的自衛権行使容認慎重論】という「公明党高気圧」が永田町しに発生したためだ。
この風にいち早く反応したのが【日本維新の会】である。【結いの党】との合流を巡り深刻な対立にまで発展していた【日本維新の会】の橋下徹大阪市長と石原慎太郎氏の2人の共同代表の話し合いが5月28日に名古屋市で行われ、分党が決定した。その結果、62人の所属議員は橋下氏の新党への合流か石原氏の新党への合流を選択することになった。
ところで、分党決定直後のマスコミの予測では石原新党への合流は旧太陽の党のメンバーをr中心に10人程度とみられていたが30日の時点で17人に達している。中国が東アジア諸国に齎(もたら)している安全保障上のリスクを憂慮する民意の反映なのであろう。未確認情報ながら先の東京都知事選挙で石原氏の支援によって善戦したとされる元統合幕僚長の田母神俊夫氏も石原新党へ合流の予定であると報じられている。
最直近の【時事通信】の世論調査(調査日5月24日~25日)によれば【政党支持率】は『①自民党 25,1%②公明党 3,4%③民主党 3,2%④維新の会 0,7%⑤共産党2,0%⑥みんなの党 0,1%⑦結いの党 0、2%』である。この支持率の体たらくでは野党惨敗は必至である。
かつて10%近い支持率を誇って【第三極】と持て囃されていた【日本維新の会】の支持率は10分の1以下の0、7%。12年12月に実施された第46回衆院選で日本維新は比例区で1226万票を集め、約970万票の政権与党の民主党を256万票も凌駕したのである。
【第三極】のもう一方の雄【みんなの党】も554万票を獲得してそれなりの存在感を示した。
歴史と政治の世界に【もし】と【たら】はなないが、みんなの党の渡辺喜美代表が一歩退く形で維新との合流に踏み切ってい【たら】、単純計算で両党の合計票は1750万票となり、自民党の比例票の1662万票を88万票上回り、比例区で圧勝したことになる。その結果、連立与党の構図は自民、公明、【維新+みんな】となり、【集団自衛権行使容認】はすんなり決まり、中国の東シナ海と南シナ海での暴走の抑止力になっていた可能性は高い。
【第三極】が生まれた原因は偏に庶民の圧倒的な支持を得て政権を担った【民主党】の政権運営の拙さとその要因である人材不足である。期待に応えてくれない民主党への不満が【維新の会】と【みんなの党】への支持へ向かったのである。
しかしながら、党の顔である2人の代表、橋下徹氏と渡辺喜美氏のその後の暴走が2つの党を存亡の危機に陥れることになってしまった。
今秋に衆院の解散・総選挙となった場合、【維新の会】は小選挙区でほぼ全滅、比例区での当選者が数名。みんなの党も小選挙区で渡辺前代表の当選すら覚束ない。支持率1%では比例区もほぼ全滅。
【解散の風】の発生源は筆者の独断であるが自民党であろう。公明党へのけん制という側面が強い。6月の世論調査で【拉致問題】の前進が好材料となり自民党支持率は上がるであろう。公明党は難しい決断を迫られる。
【公明党】の比例区の獲得票数の推移は、03年の43回衆院選が873万票、05年の44回衆院選898万票、09年45回衆院選711万票、前回が805万票である。今秋の選挙となれば公明党へ振り向けられる自民党票と浮動票は減ることになるであろう。公明党も議席を減らす確立は高い。
公明党は自民党が用意した【集団的自衛権行使容認】と【衆院解散・総選挙】という2つの踏み絵のどちらを踏むのであろうか。任期を2年以上残した衆院解散は選ばないというのが大方の見方であるが。   (おわり)

|

« 拉致問題解決に向け一歩前進 | トップページ | 中国経済の黄金期は過去のもの »

10選挙」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 永田町に吹き出した【解散風】:

« 拉致問題解決に向け一歩前進 | トップページ | 中国経済の黄金期は過去のもの »