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2014年6月 6日 (金)

G7-先進国首脳会議は有効に機能するのか

ベルギーのブルッセルで6月4日~5日に開かれていたG7-先進国首脳会議が議題となっているウクライナ問題や北朝鮮核開発問題に関するコミュニケ(首脳宣言)を発表して閉幕した。
コミュニケの骨子(日本経済新聞より引用):
『【ウクライナ】○ロシアによるウクライナの主権と領土の継続的な侵害を一致団結して非難
○ロシアによるクリミアの不法な併合やウクライナ東部を不安定化する行動は停止すべき
○ロシアにウクライナ政府への協力を求める
○情勢が必要とすれば、ロシアへの対象を特定した制裁の強化と追加の制限措置をする用意がある
【北朝鮮】
○核と弾道ミサイル開発の継続を強く非難
○すべての核兵器と既存の核、弾道ミサイル計画の放棄を要請
○拉致問題を含めた人権侵害への対処を要請
【海洋航行と飛行】
○東シナ海と南シナ海での緊張を深く懸念
○威嚇や強制、力によって領土や海洋の権利を主張することに反対』
西ウクライナで起こっていた親ロシア派政権への反対運動を陰で支援していたのはアメリカとEUである。アメリカとEUはウクライナをEUに加盟させようと画策していた。反政府運動が親ロシア派のヤヌコビッチ大統領を追放したまではよかったが、ウクライナがEUに加盟し、西側勢力と国境を接することを恐れたロシアはロシア系住民の多いクリミアや東部ウクライナに軍事介入をして同地域を併合しようとしたのである。
ロシアとの経済的な結び付きが強いドイツのメルケル首相は、ロシアの意図を知りながらクリミア併合を暗黙のうちに了解していたとされる。ロシア海軍はクリミア半島にある不凍港の基地に拘っていたからである。
「黒海の海軍基地は、黒海からaエーゲ海に出るボスポラス海峡とダーダネルス海峡をトルコ海軍とNATO軍によって封鎖されれば無用の長物となり,、ロシア海軍は戦力にならない」とメルケル首相は考え、ロシアに譲歩してロシアとの武力衝突を回避しようとしたのである。だがメルケル首相の願いも空しく、対立はエスカレートしている。
【日本経済新聞WEB刊】はG7の成果について5日夜、『主要7カ国(G7)首脳会議(サミット)が5日、ブリュッセルで2日間の討議を終えて閉幕した。緊張が続くウクライナ情勢、きな臭い空気が漂うアジアの海――。これらの課題で結束を演出したが、自己主張を強めるロシアや中国を前に影響力の低下は隠せない。対立するロシア抜きで開かれた主要国首脳会議(サミット)が映したのは、そんな世界の「一丸となってメッセージを出すことが大切だ」。議長役のメルケル・ドイツ首相が発言を求め、各国からウクライナ支援での結束を強調する声が相次いだ。
ところがロシアにどこまで厳しく対応するかになると、思惑のずれが表面化した。最も強硬なのがオバマ米大統領。G7でもロシアへの追加制裁の可能性に含みを持たせた。
これに対し、ロシアと経済の結びつきが深い欧州は、深刻な対立は避けたいのが本音だ。現実である。』と配信している。
天然ガスの供給をロシアに大きく依存しているEU諸国は、ロシア以外の安定供給先を確保するまでロシアとことを構えたくはない。アゼルバイジャンの天然ガスがアルメニア、トルコ、ギリシャ経由のパイプラインでイタリア、フランス、ドイツに供給されるまでに数年はかかる。ロシアに関して欧米の利害が当面は一致しない。
一枚岩でない組織【先進国首脳会議】は有効に機能することはない・。ロシアがさらなる暴挙に出ない限りは。  (おわり)  

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