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2014年6月 5日 (木)

野党再編の多数派工作激化

【日本維新の会】の2人の共同代表橋下徹大阪市長と石原慎太郎衆院議員が5月28日会談し、円満に党を分けることで合意した。62人の所属国会議員は橋下氏の【日本維新の会】に残るか石原氏が新たに立ち上げる新党に参加することになる。
ところで、日本の政界の倣いで党を割るとなれば上辺は紳士協定を守るが水面下では激烈な多数派工作が繰り広げられる。水面下の工作となれば【世論の風】に乗って議員バッジを着けることになった新人議員の多い維新の会よりも、石原氏を盟主と仰ぐ旧太陽系の平沼赳夫氏や園田博之氏に【一日の長】がある。
案の定、当初10人前後の参加とみられていた石原新党の参加者は6月4日の記者会見の場にはなんと22人が顔を揃えている。
【産経MSNニュース】は記者会見の模様について5日深夜、『日本維新の会の石原慎太郎共同代表側が4日夜開いた記者会見には、石原氏を含め新党に参加する22人が勢ぞろいし、結束を誇示するなど「結党前夜」の様相を呈した。だが、維新分党に伴う橋下徹共同代表(大阪市長)側との多数派工作が幕引きとなったわけではない。野党再編志向の橋下氏も自民党寄りの姿勢を示す石原氏も、勢力拡大に余念がなく、みんなの党に触手を伸ばしているのだ。
「非常に痛快な思いだ。討ち入りの前夜に会合した忠臣蔵の赤穂浪士の思いのような気がする。至難の道を覚悟した」
石原氏は高揚感たっぷりにそう語った。橋下氏については「今さら批判をしたくないが…」と前置きしたうえで「『ふわっとした民意』はセンチメントの域を出ない。ポピュリズムにならざるを得ない」とこき下ろした。
この日、石原氏側に加わることを表明したのは中田宏国対委員長代理と上野宏史、宮沢隆仁、坂元大輔、三木圭恵の各衆院議員。一気に5人増え、20人を突破した。室井邦彦参院議員は橋下氏につくと表明、西岡新衆院議員は無所属で活動する意向を示した。』と配信している。
石原新党への参加者が予想を大幅に上回った背景には、武力によるアジアの秩序の再編を意図する中国への警戒感ある。新党の展望が拓けた石原氏の次のターゲットは連立与党入りである。衆議院においては自民党は安定過半数を確保しているが、参議院では過半数に8議席不足している。自民党が公明党と連立を維持している最大の要因は公明党の参院の20議席が自民党政権の安定をもたらしているからである。
但し【集団的自衛権行使容認】をめぐる公明党の駆け引きは少なからず自民党の疑心暗鬼を生んでいる。石原氏はここに付け入る隙を見出したのである。石原新党参加予定の参院議員は2名である。2名では自民党は石原新党に食指を動かさない。参院のか過半数に6名不足しているからだ。そこで石原氏は13人の参院議員を擁する【みんなの党】に多数派工作を仕掛けたのだ。強引に【みんなの党】を割っ出た【結いの党】への反発する感情を利用しようとして。
しかしながら、自民党以上に右寄りな石原氏に対する抵抗感が【みんなの党】内部にはあるとされる。野党再編の行方は民主党の一部議員も巻き込んで混沌としてきた。   (おわり)

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