« 今国会会期中に集団的自衛権行使容認は閣議決定されるのか | トップページ | 中国の不動産バブル崩壊のリスク高まる »

2014年6月22日 (日)

【金目】発言が集団的自衛権行使容認の閣議決定を先送りさせる

福島県内で生じた放射能汚染土などを一時的に保管する中間貯蔵施設建設に関連して石原環境大臣は6月16日午後の記者会見で、「最後は金目でしょ」と発言して物議を醸した。石原大臣はその後、釈明記者会見を開いたり、発言を撤回したりしている。福島県の貯蔵施設建設の候補地の2つの町は発言撤回を了としたが、衆参の野党8党は納得せず、衆議院では石原環境大臣の不信任決議案、参儀院では問責決議案を提出する運びとなった。
ところで、衆院で不信任が、参院で問責決議が成立するには議員の過半数の賛成が必要である。自民党は衆院では定員480人に対して過半数の議席241を大きく超える294議席を占めている。それに対して参院では242の定数の過半数に達しない114である。衆院では自民党単独で不信任案を否決できるが、参院では公明党の協力を得なければ問責決議案を否決できない。
自民党には公明党の協力を得ずに国会会期中に【集団的自衛権行使容認】の閣議決定をして、石原大臣の実父慎太郎氏のグループや【みんなの党】を巻き込んで問責決議案を否決する選択肢もあった。
しかしながら、自民党は石原氏のグループと連携すれば国際社会で【右傾化】したと非難されるリスク回避を選び、公明党との連立維持を優先させたことになる。その結果、自民党は公明党の協力を得るために、【集団的自衛権行使容認】の閣議決定の先送りという犠牲を払った。
一方、衆院での不信任と参院での問責決議を免れた石原環境大臣は安倍首相に大きな借りができてポスト安倍の争いから脱落した。安倍内閣を攻めあぐねている野党に石原発言は安倍内閣に一矢報いる絶好の口実与えたことになる。身から出た錆びとはいえ石原氏も大きな犠牲を払ったものである。
【集団的自衛権行使容認】閣議決定の先送りについて【DAILY NOBORDER】(境界なき記者団)は19日夜、『与党は、集団的自衛権の行使を容認するための、新たな憲法解釈の閣議決定を7月4日に先送りすることを確認しました。
自民党の石破茂と公明党の井上義久両幹事長は18日、都内で会談し、井上氏は党内議論に時間を要するため、今国会会期中の閣議決定は難しいという見方で一致しました。
依然として、公明党内での慎重論は根強いものの、調整を進め、早ければ6月27日の党内合意を目指しています。
また、安倍総理大臣は、22日の通常国会閉会後の24日に記者会見を行い、集団的自衛権の行使容認に向けて、国民の理解を求める予定です。』と配信している。
先送りというイメージよりも時期を少しずらしただけで【集団的自衛権行使容認】の閣議決定は確定したことになる。公明党が渋々【集団的自衛権行使】を容認したという状況を 作り出す茶番劇を自民・公明両党で演じてきたということである。   (おわり)

|

« 今国会会期中に集団的自衛権行使容認は閣議決定されるのか | トップページ | 中国の不動産バブル崩壊のリスク高まる »

9政局」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 【金目】発言が集団的自衛権行使容認の閣議決定を先送りさせる:

« 今国会会期中に集団的自衛権行使容認は閣議決定されるのか | トップページ | 中国の不動産バブル崩壊のリスク高まる »