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2014年6月30日 (月)

【みんなの党】は野党再編の波に呑まれて消滅するのか

今にして思えば、2012年の衆院選直前の3か月(9月~12月)間は【みんなの党】と【日本維新の会】が日本政界の【第三極】として最も脚光を浴びた時期であった。【第三極】とは政界における三番目の勢力という意味なのであろうが、こうした「造語」が生まれた背景には、国民の輿望を担って登場した民主党政権が末期的症状を呈して下野した自民党政権と同様に政権をたらい回しした挙句、【消費税増税】関連法を成立させる代償に衆院解散を確約したこという事実がある。
【民主党政権】の業績と言えば、政権公約には謳ってなかった【消費増税】の導入を決めただけで、経済政策にはなんらみるべきものはなく日本経済を崩壊寸前にまで追い込んだという失望感を国民が抱いたという政治状況の変化もたらしている。
ところで、民主党政権誕生当初、大半のマスコミは【歴史的な政権交代】などと国民を煽っていたが、国民は期待して投票しただけに期待が裏切られたと分かると民主党に幻滅し、それは怒りに変わっていった。
一方、国民の多くは3年前に自民党にレッドカードを突きつけ政権の座から引き摺り下ろしたという思いから今さら自民党に期待するわけにもいかないという事情がある。
つまり政権運営に失敗した2つの党への嫌悪感から国民の期待は【みんなの党】と【日本維新の会】へ向けられたと言えよう。もし期待が高まっている状況下で【みんなの党】と【日本維新の会】の合流が実現していたなら日本の政界の風景は今とは随分違っていたことであろう。
【みんなの党】の渡辺喜美前代表が新党の代表の座を日本維新の橋下徹大阪市長に譲るという提案をすれば合流は実現したのではと筆者は根拠のない想像をしていたが、渡辺氏には失脚の原因となった多額の借入金問題を抱えており、合流新党の代表を橋下氏に譲るという選択肢はなかったのである。
一度(ひとたび)掴みかけた権力を得る機会を逃した政党に待ち受けている運命は衰退である。【みんなの党】の衰退の引き金を引いたのは渡辺氏自身だ。渡辺氏が江田憲司幹事長を更迭したことを契機にその後、みんなの党は江田氏が中心となって立ちて上げた【結いの党】と【みんなの党】に分裂した。江田氏は野党再編の流れを作るために【結いの党】を結成したのである。
【結いの党】は参院において【日本維新の会】と統一会派を組む運びとなると、それに対して異を唱える日本維新共同の代表の石原慎太郎氏のグループが分党することになり、【日本維新の会】は石原氏を中心に22人が【次世代の党】を結成、橋下氏を中心とする38人の国会議員は【結いの党】と合流することとなった。
この日本維新の分裂騒動は【みんなの党】飛にび火した。指導力のあるリーダーを失った【みんなの党】は日本維新と石原氏の【次世代の党】の党員獲得の草刈場と化している。
【時事ドットコム】はみんなの党の分裂騒ぎについて6月28日午後、『みんなの党が日本維新の会分裂の余波を受けている。浅尾慶一郎代表ら執行部は与野党各党との「全方位外交」を進める考えだが、党内には維新分党後に「次世代の党」を結成する石原慎太郎氏に接近する動きと、結いの党と新党をつくる橋下徹氏との連携を模索する動きが顕在化。結いと決別した昨年末に続き、みんなが再び分裂する可能性が出てきた。』と配信している。
指導力に欠ける浅尾氏ではみんなの党をまとめきることは難しいであろう。結局は分裂し、自然消滅という道を辿る可能性が高い。   (おわり)

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