« 大阪市長選の出直し選挙は無投票選挙になる公算が大きい | トップページ | 世界株価同時安の原因は何か »

2014年2月 4日 (火)

13年度補正予算は早期に成立させるべきだ

14年4月から実施される消費増税による【景気の腰折れ】を阻止するための景気対策を主眼とする総額5兆4654億円の13年度補正予算の審議が1月31日から衆院予算委員会で始まった。この補正予算の目玉は高齢者に一律5000円の一時金を給付することと子育て家庭へ給付金を配布することであろう。1日も早く補正予算を成立させることが与野党に課せられた責務だと思いきや野党は成立を先延ばししようとしているらしい。
その理由というのが、昨年の11月13日~15日に行われた行政事業費の無駄の削減の検証である【秋の
レビュー】で判明した10府省55事業で予算要求から合計で4789億円を削減したのにその内の約3800億円が補正予算で類似した事業名目で復活しているのがけしからんと民主党がクレームを付け、さらなる審議を要求しているからだ。
補正予算の審議について【NHKニュースウェブ】は2月3日、『国会は今年度の補正予算案について、与党側が4日衆議院を通過させ、安倍総理大臣がソチオリンピックの開会式に出発する今週7日までに成立を図る構えなのに対し、民主党などは徹底した審議が必要だとしていて、与野党の駆け引きが続く見通しです。
国会は、先月31日から、衆議院予算委員会で今年度の補正予算案を審議していて、3日も安倍総理大臣らが出席して基本的質疑が行われます。
与党側は、「ことし4月の消費税率の引き上げによる景気の落ち込みを最小限に抑えるため、補正予算案を早期に成立させたい」としています。
このため、4日に衆議院予算委員会で集中審議を行ったあと、予算委員会と本会議で補正予算案を可決して参議院に送り、安倍総理大臣がソチオリンピックの開会式に出発する今週7日までに成立を図る構えです。
これに対し民主党などは、「補正予算案には、政府が有識者からむだを指摘され、削減したと発表したものと同様の事業が含まれている」などとして、徹底した審議を求めています』と報じている。
民主党が主張している有識者からむだを指摘され】云々は、昨年の1月29日に安倍首相を本部長とする【行政改革推進本部】とその傘下に重要事項の調査・審議のための【行政改革推進会議】が設置され、会議のメンバーに有識者が加えられたのだ。
【行政改革推進会議】の使命は、①【独立行政法人の改革】、②【特別会計の改革】、③【無駄の撲滅】である。当然のことながらこの会議の議員に指名された有識者の議員は各省庁の概算要求前の【公開プロセス】で事業の【無駄】を指摘し、予算計上の断念を各省庁に要求した。その結果、10の府省は一部の事業の予算計上を断念したのだ。
13年度予算は21世紀入ってからの予算作成とはその意義が異なる。経済の再生と増税による景気の落ち込み防ぐというを2つの経済対策を余儀なくされているのがその理由だ。そのために、【行政改革推進会議】の立場に配慮して当初予算での計上を諦めた行政事業を補正予算で復活させたという見解も成り立つ。
誤解を恐れずに言えば、有識者は予算作成に関しては所詮セミプロかアマチュアなのである。有識者が【無駄】と断じた事業が無駄とは一概には言えない。予算作成のプロである官僚は有識者に否定されたが実施すべき事業と確信しているからこそ、補正予算で名目を変えて復活させたのであろう。
官僚を強気ににさせた原因の一つは【13年度補正予算】の財源が国債の発行(借金)ではなく、税収の伸びによるものだからである。野党の審議を徹底させよという要求は野党の存在感を示すためのパフォーマンスと国民に看破されない内に矛を収めるべきであろう。   (おわり)

|

« 大阪市長選の出直し選挙は無投票選挙になる公算が大きい | トップページ | 世界株価同時安の原因は何か »

6国政を斬る」カテゴリの記事

コメント

同感です。一部に問題があるから、と全てを否定するのが野党のパターンですが、そのための得失は無視されているような気がします。その問題はその問題としてかたづけることに与党は反対しにくいし、国民の支持も得られるはずなのに。無駄を問題にしながら無駄なことをしているような気がします。与党に強引に押し切らせることが狙いであり、それを野党の得点としたいのでしょうが、相変わらずの、うんざりする手法に見えます。

投稿: OKCHAN | 2014年2月 4日 (火) 08時49分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 13年度補正予算は早期に成立させるべきだ:

« 大阪市長選の出直し選挙は無投票選挙になる公算が大きい | トップページ | 世界株価同時安の原因は何か »