« みんなの党の分裂は野党再編の引き金になるのか | トップページ | 猪瀬東京都知事はオリンピックを成功させるために辞任すべきだ »

2013年12月11日 (水)

みんなの党の分裂は栃木県の政界に何をもたらすのか

【みんなの党】は自民党を離党した渡辺喜美衆院議員(内閣府特命担当大臣、規制改革及び金融担当)と故橋本龍太郎首相の首席秘書官を務め、その後、政界入りした無所属の江田憲司衆院議員が中心となって5名の衆参議員(衆院4、参院1)によって、【脱官僚と地域主権】を公約に掲げ、第45回衆院選目前の09年8月8日に結成されたという経緯がある。
しかしながら、筆者は【みんなの党】が恒久的な政党として存続することに結党当時から懐疑的であった。というのは第45回の衆院選後、政権与党となった【民主党】も政治主導を掲げ、【脱官僚】を目指していたからだ。民主党が【脱官僚】に関して成果を上げれば、【みんなの党】の公約は色褪せ、その結果【みんなの党】の「レーゾンデートル」(存在理由)は喪失してしまうからである。
【みんなの党】が筆者の予測よりも党勢が拡大し、【日本維新の会】とともに【第三極】としてマスコミの注目を浴びるようになった原因は偏に民主党の政権運営の拙さに由来する。
ところが、みんなの党の渡辺代表はみんなの党の評価が国民の間で高まった原因を自らの力量によるものと錯覚したふしがある。渡辺代表の過信はいつのまにか独裁者への道を歩むようになっていき、みんなの党所属国会議員との間で溝が広がっていった。それをさらにエスカレートさせたのは渡辺代表夫人の存在であると永田町では噂されている。
ところで、今回の分裂騒動の直接的な原因は、渡辺代表が11月14日に安倍首相や菅官房長官と都内の中華料理店で会食し、【特定秘密保護法案】の修正協議に党の機関決定を経ずに独断で応じたこととされる。江田氏の表現を借りれば【自民党にすり寄った】ということになる。
渡辺氏がこの時期に敢て江田氏などの不満分子を【みんなの党】から追放する党分裂の道を選んだ背景には、次期衆院選を見据えて自民党・公明党の連立政権に参加を願望する意思を安倍首相との会食の席で明確にしたからではないかと筆者は邪推している。
昨年12月に行われた第46回衆院選で渡辺代表は栃木3区で84023票を獲得して自民党公認の落下傘候補の簗和生氏に約35100票の大差で圧勝した。だが簗氏の票は自民党支持者の票で、選挙協力をしている公明党の組織票は含まれていないのである。公明党の票は渡辺氏に流れたと関係者の間では囁かれている。
筆者には栃木3区において公明党が自民との選挙協力に応じなかった理由が分からなかったが、渡辺代表の個人の政治資金管理団体【経済政策懇話会】を調べていく過程でその疑問が氷解したのだ。自民党の最大派閥【清話会】(現町村派)の実質的オ-ナーであった引退した森喜朗元首相の個人の政治資金団体【喜世会】と渡辺代表の【経済政策懇話会】の住所は同じであり、事務担当者も同一人物と言われている。
つまり【みんなの党】は自民党最大派閥清話会の別働隊として結成されたことになる。みんなの党公認で宮城1区から立候補し、比例復活当選した林宙紀(ひろき)衆院議員(9日離党)は『(渡辺)代表から「自民党渡辺派」のような形を言われた』とみんなの党の内情を暴露している。、
今回の分裂騒動の2人の当事者(渡辺代表と江田前幹事長)は次期衆院選を睨んでの行動なのである。
渡辺代表は、みんなの党が自公の連立政権に参加しない限り、渡辺代表が次期衆院選で公明党の支援を得られないのでみんなの党の分裂を選択したことになるのであろう。
こうした事実が明らになってくると【一将なって万骨枯る】ではないが、渡辺代表は当選をしてもみんなの党所属の栃木県内の市・町会議員が15年の地方統一選挙で苦杯をなめる事例が増えるかもしれない。   (おわり)


|

« みんなの党の分裂は野党再編の引き金になるのか | トップページ | 猪瀬東京都知事はオリンピックを成功させるために辞任すべきだ »

11その他」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: みんなの党の分裂は栃木県の政界に何をもたらすのか:

« みんなの党の分裂は野党再編の引き金になるのか | トップページ | 猪瀬東京都知事はオリンピックを成功させるために辞任すべきだ »