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2013年11月13日 (水)

医療法人グループ【徳州会】の落日

経営難に陥った病院の買収を繰り返して拡大してきた世界第三位・日本最大の医療法人グループ【医療法人徳州会】が落日を迎えようとしている。【徳州会】グループの創設者徳田虎雄理事長(75)は、大阪大学医学部を卒業後、1973年に大阪府松原市に「徳田病院」を開設した。【命だけは平等だ」をモットーに、救急患者を24時間受け入れる、差額ベッドの廃止、患者からの贈り物は一切受け取らないなど当時の日本の医療業界に革命を起こしている。
改革者にはそれを阻止しようという【既得権を享受】している集団が現れる。徳田氏にとっての抵抗勢力は【日本医師会】と都道府県の行政機関であった。抵抗勢力を乗り越えるために徳田氏が選んだ道は政界入りである。徳田氏の選挙区は鹿児島2区であるが自民党の保岡興治代議士との間で激しい選挙戦を展開する中で、徳田氏は最も確実に票を獲得する方法は【金品による買収】だという結論を出したらしい。
徳田氏は、衆院議員3期目途中の2002年に全身の筋肉が失われていく難病ALS(筋収縮性側索硬化症)に罹り、04年からは症状が悪化し、徳州会傘下の病院【湘南鎌倉総合病院】で闘病生活に入った。05年には政界引退を発表し、06年の衆院選には徳田氏の次男毅氏が後継者として鹿児島2区で初当選を果たしている。徳田毅衆院議員は09年、12年の衆院選に当選して現在3期目である。
昨年の衆院選でも父親の寅雄氏の側近中の側近の能宗克行氏が確立したとされる選挙戦術「徳州会グループの職員300~400人を選挙区に派遣して選挙民を買収する」を徹底させたのである。今回この事実が捜査によって明らかになり、それを指揮したと目される徳田毅衆院議員の姉で、徳州会グループの医療機関に医療器械や医薬品を納入している株式会社徳州会社長の越沢徳美氏(50)と、同眼科医で関連会社社長のスターン美千子氏(46)が公職選挙法違反容疑逮(運動員の買収)捕された。
【時事通信】は11月12日夜、『自民党の徳田毅衆院議員は12日、国会内で石破茂幹事長に会い、医療法人「徳洲会」グループの公職選挙法違反事件で姉らが逮捕されたことを受け、離党する意向を伝えた。同党は近く党紀委員会を開き、離党を認める方針。昨年12月の第2次安倍内閣発足後、自民党国会議員の離党者は初めて。順調な政権運営を続ける安倍晋三首相には痛手となる。
 会談で、徳田氏は「党に迷惑を掛けるわけにはいかない」として、離党する考えを伝達。この後、記者団には「親族が逮捕されたことは大変重く受け止める。疑念を持たれていることは、国民や有権者らに心からおわびしたい」と陳謝した。議員辞職については「多くの方々によって当選し、仕事をさせていただいているので、推移を見守って考えたい」と述べるにとどめた』と配信ている。
徳州会グループぐるみの選挙違反事件で逮捕者がで出ることは予測されていたことである。この事件のそもそもの発端は、昨年10月、30年以上徳田虎雄氏に仕えてきた医療法人徳州会の元専務理事兼事務総長の能宗克行氏が一般社団法人徳州会の専務理事職について懲罰委員会から解雇処分が通告されたことだ。今年の1月21日に「聴聞委員会」は解雇の理由を記した「聴聞通知書」を能宗氏に送り付けている、それに対して能宗氏は29日に83ページに及ぶ、「聴聞通知書に関する回答」を発表した。徳州会の内部を最もよく知る人物が内部告発したようなものである。多くの週刊誌がこれを取り上げ、捜査当局が徳州会の内部の実態を知ることになった。
、このような事態に発展したのは【徳州会の支配権】を握ろうとした徳田ファミリーが徳州会の発展に功績のあった幹部を次々に解雇していったからだ。
徳田代議士の2人の姉の逮捕は連座制が徳田代議士に適用される可能性が非常に高まったことを意味する。何れ徳田代議士は議員辞職をせざるを得なくなるであろう。【徳州会】というより徳田一族に落日が訪れたのだ。約2万7000人といわれる徳州会グループ職員には待遇改善の絶好の機会が訪れたわけで、喜ばしい事態かもしれない。   (おわり)

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