« TPP国会開始前の自民党国会対策委員長の突然の交代 | トップページ | 【公約違反政党】民主党が公約違反で安倍内閣を追及できるのか »

2013年10月14日 (月)

野党再編は【政党ブロック論】より【新党結成論】に分がある

9月29日投開票の【堺市長選挙】で手痛い敗北を喫した日本維新の会の橋下徹共同代表は自身の求心力の低下に歯止めを掛けようと躍起になっている。そんな折も折り、日本維新の会の低迷に見切りをつけたのか、あるいは単なる陣笠代議士に成り下がり、世間の注目が集まらなくなったのに嫌気がさしたのか、東国原英夫前宮崎県知事が来年1月に施行される宮崎県知事選の出馬に色気を示しているという。世も末としか言いようがない。
ところで、【日本維新の会】は10月12日、弱体化した党の態勢を立て直すべく東京都内のホテルで党所属の国会議員団の政策研修会を開き。橋下氏はその中で講演し、2大政党制の実現のため、自民党に対抗しうる新党の結成による野党再編の必要性を訴えている。
毎日新聞電子版【毎日JP】は10月12日夜、維新の会の政策研修会の模様を『日本維新の会の橋下徹共同代表は12日、東京都内で開かれた党国会議員団政策研修会で講演し、「国会議員には自民党に対抗する政党を作ってもらいたい」と述べ、2大政党制を目指し新党を結成すべきだとの考えを示した。
講演は非公開で行われた。出席者によると、橋下氏は「維新だけで過半数というのは非現実的だ」と指摘。党存続を前提に連立政権を目指す政党ブロック構想について「今の選挙制度では候補者調整をやらなければならない。絶対無理だ」と否定的な見解を示した。
政党ブロック構想は、みんなの党の渡辺喜美代表が提唱している。維新とみんなは合流を模索したが断念した経緯があり、橋下氏は「一緒にならなくて良かった」と語った。
維新内で政策面の不一致が指摘される点には「これだけの集団でやっていくには、いったん決を採ったことには絶対に従うという『のみ込む力』がすごく重要だ」と強調、挙党一致を呼び掛けた。
政策研修会後の執行役員会では、2015年春の統一地方選に向け、各地に政治塾をつくることを確認した』と配信している。
価値観が多様化した先進国において2大政党制の実現は幻想に過ぎないと筆者は考えている。アメリカという手本があるではないかと指摘する読者がおられようが、日本や欧州の政党とアメリカの政党は肌合いが違うのである。アメリカの民主党、共和党には党首や代表は存在しない。与党の場合には下院議長が党籍を保有したまま党運営を指揮する。野党のNo1は【下院の院内総務】である。議会の採決の際には党議拘束は原則として存在しない。アメリカは大統領制を採用し、大統領は国民投票によって選ばれる。だが大統領は議員ではなく、行政官であり、地域住民の付託を受けた議員とは異なり、全国民の負託を受けているが故に、拒否権を有し、独裁的な存在なのである。行政府のトップに強大な権力が付与されない限り、2大政党制は安定しない。
日本のように合議制を基本とする議院内閣制の下では、行政府のトップである内閣総理大臣の権限は制約されている。それ故、【2大政党制】は詭弁にしかすぎない。その証拠にドイツ、フランス。イタリアは連立内閣が一般的であり、議員内閣制の本家イギリスでも連立内閣の時代に入っている。
そういう意味において、政界再編に関しては【みんなの党】の渡辺喜美代表の【政党ブロック論】は正論である。だが、【政党ブロック論】の支持が広がらないのは渡辺氏の主張は自分が【みんなの党の代表】の座にしがみついていると国民の多くは感じているからだ。
8月の国会閉会中に永田町には、政党助成金や政党事務費に関する渡辺代表の不明朗な支出を糾弾する怪文書が出回っていた。その内容はおおむね正しいというのがみんなの党関係者やマスコミ関係者の一致した見解であった。税金の使途を一円たりとも疎かにしないがみんなの党の主張であったはずだ。渡辺代表は公党の代表者として説明責任を果たす義務がある。
現実の日本の政界では、正論か否かが問題になることは稀で、議員の最大の関心事は自らが当選できるかどうかである。次期衆院選が各議員の視野に入ってくる頃から野党再編の動きが加速するであろう。 (おわり)

|

« TPP国会開始前の自民党国会対策委員長の突然の交代 | トップページ | 【公約違反政党】民主党が公約違反で安倍内閣を追及できるのか »

9政局」カテゴリの記事

コメント

ラルフローレン.com

投稿: ベビー ラルフローレン | 2013年10月30日 (水) 12時36分

チャンルー とは

投稿: チャンルー 通販 | 2013年10月31日 (木) 00時21分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 野党再編は【政党ブロック論】より【新党結成論】に分がある:

« TPP国会開始前の自民党国会対策委員長の突然の交代 | トップページ | 【公約違反政党】民主党が公約違反で安倍内閣を追及できるのか »