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2013年10月29日 (火)

大都市の市長選での与野党相乗り候補は苦戦するのか。

神奈川県の川崎市と兵庫県の神戸市という2つの政令都市を含む全国18後長選挙が10月27日投・開票で実施された。自民党・公明党・民主党の与野党3党が相乗りで候補を擁立した川崎市と神戸市の開票結果が注目されていたが相乗り候補の成績は1勝1敗という結果に終わっている。
【川崎市の開票結果】 投票率32,82%
▽当選●福田紀彦(41 元神奈川県議)(無所属 新人) 14万2672票
▽次点●秀嶋善雄(44 元川崎市財政局長)(無所属、新人) 13万9814票
当選した福田氏はアメリカへ留学し、帰国後、川崎市多摩区・麻生区を選挙区(神奈川9区)とする衆院議員であった松沢成文氏の公設第一秘書を務め、神奈川県議を2期、任期途中で09年の川崎市長選に出馬したが落選した。その後、神奈川県知事に転出した松沢氏の秘書に返り咲いている。川崎市の北部の宮前区を拠点に政治活動を続け、落選したとはいえ、川崎市長選に立候補した経験があるので全市的に知名度は抜群なのである。秀嶋陣営の選挙参謀の一人は秀嶋氏の選挙戦略にについて、【神奈川新聞】の取材に対して「◇基礎票を固めて勝つ 秀嶋氏陣営・大島明さん
立候補表明から期間が短いので、やはり名前が浸透していない。市民にも市長選があるという認識をまだ持ってもらっていない。低投票率が予想されるので、まずは推薦している3政党が基礎票をきっちり固めれば、必ず勝てる。支援議員がどれだけ後援会内部に浸透させるか。電話作戦の徹底をお願いしている」と語っている。
組織は磐石であるが知名度不足のハンデをどう乗り越えるかが課題だったのだ。
秀嶋氏は総務省のキャリア官僚で川崎市には出向という形で派遣されていた。選挙直前までは東京都の幹部職員である。川崎市民は秀嶋氏の名前をほとんど知らなかったと言うべきだ。名前を知らない人には投票のしようがない。どんなに能力があっても地元出身ではない官僚の候補者では一般論では勝利は覚束ないということであろう。選挙直前まで当該都市で副市長などで在職していれば別であるが。
【神戸市長線の開票結果】 投票率36,55%
▽当選●久元喜造(59 神戸市副市長)(無所属 新人)16万1889票
▽次点●樫野孝人(50 行政コンサル会社経営) 15万6214票
当選した久元氏も総務省のキャリア官僚で神戸市に出向し、No2の副市長になり、立候補直前まで副市長の座にあった。落選した樫野氏は行政コンサルで、前回も市長選に立候補しているので、知名度は久元氏より上であったが、神戸市には独特の政治風土が残っており、その壁に樫野氏は阻まれたというこになる、【神戸市の政治風土】は64年間神戸市のNo2の助役(現在は副市長)を務めた人物が市長選に当選している。神戸市は全国20の政令都市の中で最も保守的なのかも知れない。樫野氏にとって誤算だったのは2人の女性候補に女性票(約10万票)が流れたことであろう。
政令都市という大都市の市長選では地元に縁(ゆかり)のない候補者では行政能力があったとしても安定した勝利は難しいのだ。   (おわり)


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