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2013年8月 1日 (木)

参院自民党、輿石民主党参院議員会長をけん制

先の参院選は与党の圧勝に終わり、しかも完全安定多数の135議席を確保するというおまけまでついた。自・公両党にとって怖いものなしの状況が現れたことになる。8月2日から【臨時国会】が始まるが選挙の結果、第1党と第2党が入れ替わったので新たに参議院の議長と副議長が臨時国会の冒頭で選出される。
参議院の慣例で、議長は第1党の議員から選ばれるので、第1党の座に復帰した自民党は、議長候補として最大派閥町村派所属の参院4期で現在の副議長の山崎正昭氏を推している。
【時事通信】は、議長候補となった山崎氏について、7月24日深夜に、『自民党は24日、次の参院議長に党内最大派閥の町村派出身の山崎正昭副議長を推す方針を決めた。8月2日召集の臨時国会で選出される』と配信している。
副議長は第2党から選ばれる決まりなので歴史的な大敗で第2党に転落した民主党は【参院のドン】と呼ばれていた輿石東参院議員会長を推すことになる。
ところが自民党にしてみれば小沢氏が民主党幹事長を辞任した10年6月以降、民主党の最高実力者にのし上がった輿石氏が閑職の参院副議長を受ける気があるのか疑問視していたのである。両議院の正副議長職に就くということは引退が間近だと示唆するようなものだからだ。輿石氏の真意を探るために自民党参院執行部は民主党の輿石氏副議長案に対して異を唱えて輿石氏の出方を見極めようとしたのであろう。
【時事通信】は30日深夜、『8月2日召集の臨時国会で選出される参院副議長をめぐり、自民、民主両党が激しい火花を散らしている。民主党は輿石参院議員会長を推そうとしているが、「参院のドン」と呼ばれた輿石氏に振り回されてきた自民党は反対の構えを見せ、民主党が正面突破を図れば別の人物を推す案も浮上。ねじれ解消後、最初の国会は冒頭から混乱する可能性が出てきた。衆参両院の正副議長は、第1党が議長、第2党が副議長を出すのが恒例。次の参院副議長の人選は、先の参院選で第2党に転落した民主党に委ねるのはが「暗黙の了解」のはずだった。
自民党が異例の介入も辞さない構えを見せる背景には参院の運営を指揮してきた輿石氏に煮え湯を飲まされてきたとの恨みがある。
脇雅史参院幹事長は30日の記者会見で、先の通常国会と2010年の通常国会の会期末に参院で閉会中審査手続きが取られなかったことに触れ、「主導的な立場にあったのが輿石氏だったのは紛れもない事実」として副議長候補の差し替えを求めた』と配信している。
【閉会中審査】とは「国会法第47条に基づき、国会閉会中に委員会で議案の審査を行うこと」である。そして閉会中も議案などの審査を継続しようとするときは、参院規則第53条に基づき委員会が理由を付して議長に要求しなければならない。この手続きが「閉会中審査手続き」と言われている。この手続きを取らなかったということは議案を速やかに通さずに、継続審議に持ち込もうとする意図があったことになる。
31日に国会内で脇自民党参院幹事長は輿石氏と面会したが、その際、輿石氏が謝罪をして非を認めたので輿石氏の副議長就任は固まったことになる。自民党にすれば、本音ではなんでも反対の作戦を指揮した輿石氏が副議長に棚上げされることは大歓迎なのである。
ところで、国会召集前の参院自民党の一連の動きは自民党派閥の復活を髣髴させる。それもそのはずで、政権交代した09年9月の時点で自民党所属の衆参議員の数は衆院119人、参院86人の合計205人にしか過ぎなかった。ところが参院選後の自民党の国会議員数は衆院294人、参院115人の409人のまさに倍に膨れ上がった。党だけでは議員全員をコントロールできない状況が誕生してしまったのだ。派閥が前面に出るような事態になれば3年後、自民党は国民からお灸を据えられるられることになる。   (おわり)


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