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2013年8月11日 (日)

みんなの党は分裂する運命にある

8月7日に開催された【みんなの党】の両院議員総会においてナンバー2の江田憲司氏が幹事長を更迭された。この更迭の原因は、参院選での与党の圧勝を受けて、民主党、日本維新の会、みんなの党の3党による野党再編を積極的に推進する江田氏に対して、【みんなの党】の代表の座に執着し、野党再編に消極的な渡辺喜美代表の路線の対立が抜き差しならなくなった結果である。
みんなの党は先の参院選で8名の当選者を出したので衆参議員数は衆議院議員18人(小選挙区4人、比例代表14人)、参議院議員18人の合計36である。党内の対立が顕著になり、党内勢力分布は渡辺代表に近い議員が10数人、江田氏に近い議員が10数人、中間派が10人前後と見られている。中間派の動向によっては秋には党内でクーデターが勃発する可能性も否定できない。
渡辺代表も野党再編には理解を示しているふりをしているが、みんなの党の政策課題に賛意を示す議員がみんなの党の旗の下に集結するのが条件である。つまり自分を党首にしてくれるのであれば野党再編に同調するということであろう。
【時事通信】は8月9日夜、「更迭後も対立続く=渡辺・江田氏」と題する記事:『みんなの党の渡辺喜美代表は9日、国会内で記者会見し、野党再編の在り方について、「みんなの党のアジェンダ(政策課題)に賛同する他党の人たちを糾合していきたい。【切り貼り】でない政界再編もある」と述べ、みんなの党が中心になるべきだと主張した。
一方、更迭された江田憲司幹事長はBSーTBSの番組収録で、「理念や基本政策が一致した政権与党をつくるための政界再編なら、みんなの党の発展的な解消も辞さずという立場だ」と述べ、党の存続にこだわらず再編を目指すべきだとの認識を強調。更迭後も渡辺氏への対抗心を隠さなかった』を配信した。
今年に入ってから渡辺代表と江田前幹事長の確執が表面化したのは渡辺氏の亡父渡辺美智雄衆院議員時代から秘書を務めてきたみんなの党事務局長の堀越氏を解任した以降だと言われている。堀越氏が渡辺・江田氏の間に入り両氏の対立が表面化しないように調整弁の役割を果たしてきたからである。
国会も世間並みにお盆休みに入ったが、7月の参院選の大勝利の結果、【衆参ねじれ】が解消し、与党は全ての法案を成立させる権限を与えられ、余裕のある自民党首脳は十分な夏期休暇を満喫している。政局が動き出すのは与党議員が外遊などから戻り、自民党の派閥研修会が終了する9月初旬からとなる。
ところで、野党再編問題が動き出すのは9月29日に投開票が実施される政令都市大阪府堺市長選挙後であろう。堺市長選の結果は、近未来の日本の政界に強い影響を及ぼすことになりかねい。
堺市長選において、現職の竹山修身市長が勝利すれば大阪を本拠地とする【日本維新の会】の退潮は一層鮮明になり、日本維新の会は野党再編の主導権をに握れなくなる。よしんは維新の会の公認候補に内定している堺市議団幹事長西林克敏氏(43)が勝利しても僅差の勝利では野党再編の主導権はどの党が握るのか微妙になる。ただ言えることは
野党再編が実現するには3党ともに分裂することが条件になる。民主党は労働組合に依存する議員と決別した議員グループが新党に参加することになるであろうし、日本維新の会は大阪グループ、みんなの党は江田グループが合流することになる。
一番簡単に分裂する確率が高いのはみんなの党だ。みんなの党は先の都議選で渡辺代表の甥を擁立している。落選してしまったが。さらに今回の参院選では比例区で甥の渡辺美智太郎氏を立候補させ、当選させた。美智太郎氏は衆院の栃木3区の渡辺喜美氏の後継者と言われている。美智太郎氏の夫人は宇都宮選挙区選出の栃木県会議員である。これでは公党ではなく渡辺氏の私党の色合いが強い。
分裂した後には党名を【みんなの党】から【渡辺党】に変更してはいかがか。共同代表には喜美氏のまゆみ夫人を起用してはどうであろうか。実質的な代表はまゆみ夫人などと揶揄されているのだから。   (おわり)

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